耳と中医学の考え方③|肝・肺・脾と全身の状態
耳と中医学の関わりを、身体全体の見方から整理します。中医学では耳の悩みを伺うときも、眠り、食欲、疲れ、日々の生活をあわせて考えます。この連載の第3回では、「肝・肺・脾」という伝統的な概念と、相談で伝えていただきたいことをご案内します。
耳と中医学を考える前に、五臓の言葉を整理
中医学でいう五臓は「肝・心・脾・肺・腎」です。現代医学の臓器名と同じ意味ではなく、心身の働きを整理する伝統的な考え方です。五臓は互いに関わり、全体のバランスを考えるために用いられます。
例えば「肝」という言葉が出てきても、それだけで肝臓の病気があるという意味ではありません。同じように、耳の症状を五臓の言葉だけで診断したり、原因を決めたりすることはできません。
肝・肺・脾の見方を、耳の症状だけに当てはめない
前回は「腎・心」、今回は「肝・肺・脾」を取り上げています。いずれも、耳の悩みとともに身体全体の状態を伺うための見方です。特定の耳疾患と一対一に対応する臓器や、決まった漢方薬を示す一覧ではありません。
五臓の言葉を初めて読む方は、五臓六腑と漢方相談の考え方もご覧ください。専門用語を覚えるより、ご自身が日頃感じていることを具体的に伝えることが、相談の第一歩になります。
耳と中医学|相談で伺いたい体調と生活
- 耳鳴り・聞こえにくさが始まった時期、左右の違い、気になる時間帯
- 寝付きや夜中の目覚め、起床後の感じ方
- 食欲、食事の時間、疲れを感じる場面
- 医療機関での検査・治療内容、服用中のお薬
耳の症状と生活の変化を短いメモにすると、話しやすくなります。分からない項目があっても構いません。お薬手帳や検査結果がある場合は、ご相談時にお持ちください。
耳鼻咽喉科での確認を大切に
急に聞こえが低下したときは、速やかに耳鼻咽喉科を受診してください。耳の痛み、耳だれ、めまいなども、自己判断で漢方薬だけに頼らず、医療機関で原因を確認しましょう。処方薬を自己判断で中止・変更しないことも大切です。
参考:日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「耳の症状」/ツムラ「漢方とは・五臓の概念」
耳と中医学|連載と耳鳴りの相談案内
耳のことも、眠りや食欲のこともお聞かせください
新丸子・武蔵小杉の角島漢方堂では、受診状況を確認しながら、日頃の体調や生活を伺う漢方相談を行っています。耳の症状とともに気になることを整理したい方は、漢方相談の流れをご確認のうえ、下記の予約フォームまたはお電話でご予約ください。
電話:044-874-0709
店舗情報
角島漢方堂
営業時間:火曜日〜土曜日10:00〜20:00、日曜日10:00〜15:00。
定休日:月曜日・祝日。

