内耳の働きと耳の構造②|聞こえ・バランスと中医学
内耳の働きは、音の振動を神経の信号に変えることと、身体のバランスに関わることです。耳の構造シリーズ第2回では、蝸牛と平衡器官の役割を整理します。後半では、耳の悩みを身体全体から考える中医学の「腎・心」という見方もご紹介します。
内耳の働き①:蝸牛で音を神経の信号に変える
外耳・中耳から伝わった振動によって、蝸牛の中のリンパ液が揺れます。その刺激を有毛細胞がとらえて電気信号に変え、蝸牛神経を通して脳へ伝えます。この連携によって、私たちは音を聞き取っています。
音を集めて伝える段階は、第1回:外耳・中耳と音の伝わり方で解説しています。
内耳の働き②:身体のバランスに関わる
内耳には、三半規管や耳石器からなる平衡器官もあります。三半規管は身体の回転を感じ取るなど、バランスを保つための情報に関わります。聞こえと平衡感覚は、耳の中でも異なる働きです。
めまいの原因は一つではありません。聞こえの変化や耳鳴りもある場合は、その症状を含めて医療機関に伝えましょう。
伝音と感音:聞こえのどの段階に関わるか?
- 外耳・中耳:音を振動として受け止め、内耳へ伝える。
- 内耳・聴覚の神経など:振動を神経の信号に変え、脳へ伝える。
難聴は、外耳・中耳に原因がある伝音難聴、内耳や聴覚の神経などに原因がある感音難聴などに分けられます。聞こえ方だけでご自身を診断せず、耳鼻咽喉科で確認してください。
中医学の「腎・心」は、臓器の診断とは異なる概念
中医学では、耳の悩みを耳だけでなく、眠りや疲れ、食事など身体全体の状態とともに考えます。ここでいう「腎」「心」は伝統的な概念で、現代医学の腎臓や心臓の診断と同じ意味ではありません。
例えば耳鳴りがあるからといって、腎臓の病気や「腎」の不足を一律に決めることはできません。受診内容を確認したうえで、日頃の状態を具体的に伺うことを大切にしています。
五臓の見方の続きは、第3回:耳と中医学の肝・肺・脾をご覧ください。
聞こえが気になるときの受診と相談の準備
急に聞こえが低下したときは、速やかに耳鼻咽喉科を受診してください。耳の痛み、耳だれ、めまいなども自己判断せず相談しましょう。漢方相談の前には、症状が始まった時期、左右の違い、検査・治療内容、お薬の名称を整理しておくと伝えやすくなります。
参考:日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「耳科・聴覚」・「難聴について」/ツムラ「五臓の概念」
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新丸子・武蔵小杉の角島漢方堂では、受診状況を確認しながら、生活や体調を伺う漢方相談を承っています。耳鳴りの漢方相談案内、相談の流れをご確認のうえ、予約フォームまたはお電話でご予約ください。
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