3、耳と肝胆
足少陽胆の経絡が耳の後ろにあり、一部の経絡は耳の後ろから耳の中に入り、
さらに耳から出て、耳の前に走ります。
肝胆の気は耳に通じます。
肝が血を貯蔵し、耳の働きは肝血の滋養と肝気調達に頼ります。
一部の急性中耳炎、外耳炎湿疹、耳下炎などの耳疾患には、
肝から論治すると清肝瀉火、平肝息風、滋補肝腎の方法が効果的です。
胆から論治すると、和解少陽、清利肝胆湿熱などの方法が効果的です。
4、耳と肺
手太陰肺経絡の一部が耳の中に入ります。
肺が気を司り、肺気が耳に貫通します。
肺と腎は金水相性だから、耳と肺は関係しています。
一部の突発性難聴、耳管開放症、耳鳴りなどの耳疾患には補益肺気などの方法が効果的です。
5、耳と脾
足太陰脾経絡の一部は、耳の中に入ります。
脾は後天の源で、気血が生化の本です。
脾気が充実していれば、耳に栄養がたっぷり入りますので耳の働きは正常となります。
脾気損傷、運化失調、痰湿が体内に溜まると、中耳炎、膿耳、メニエール症などになります。
一部のメニエール症、めまい、耳管開放症などの耳疾患には、
補益脾気、健脾利湿、益気昇陽などの方法が効果的です。