💡【百日咳とは】

百日咳は「咳嗽(がいそう)」の一種で、東洋医学では主に「外感咳嗽」や「久咳(しゅうがい)」として分類されます。長期間にわたって激しい咳が続き、特に小児に多く、咳き込んだ後に「ヒュー」という吸気音を伴うのが特徴です。


🧭 東洋医学的な病因・病機(なぜ起こるのか)

① 外邪の侵襲(風邪・風熱)

  • 原因:風邪(ふうじゃ)や風熱(ふうねつ)といった外部からの邪気が肺を犯す
  • 結果:肺気が宣発・粛降(広げる・下げる働き)できなくなり、咳が出る

② 肺脾の虚弱(体質)

  • 小児は「肺が嬌臓(きょうぞう)=弱くて傷つきやすい」とされ、免疫力が低いため風邪にかかりやすい
  • 脾虚(消化吸収力の弱さ)も影響し、痰がたまりやすくなる

③ 久咳による陰虚

  • 咳が長引くことで肺陰(潤い)が消耗し、さらに乾いた咳、夜間の咳、痰の少なさなどが悪化する

🌿 証(しょう)ごとの分類と対応

1. ☁️風熱犯肺(ふうねつ はんはい)

  • 症状:発熱、咽喉痛、黄痰、激しい咳、顔が赤くなる
  • 治法:疏風清熱(風邪を追い出し、熱を冷ます)
  • 代表処方:銀翹散、桑菊飲など

2. 🌫痰熱壅肺(たんねつ ようはい)

  • 症状:黄色で粘る痰、胸苦しさ、口渇、顔が赤い
  • 治法:清熱化痰(熱を冷まし痰を除く)
  • 代表処方:清金化痰湯、麻杏石甘湯など

3. 🌿肺脾気虚(はいひ ききょ)

  • 症状:咳が長引く、顔色が淡白、疲れやすい、食欲不振
  • 治法:補益肺脾(肺と脾を補う)
  • 代表処方:六君子湯、参苓白朮散など

4. 🔥肺腎陰虚(はいじん いんきょ)

  • 症状:乾いた咳、夜間の咳、寝汗、舌が紅い、脈細
  • 治法:滋陰潤肺(肺腎の潤いを補う)
  • 代表処方:沙参麦冬湯、百合固金湯など

✅ まとめポイント

要素内容
主な臓腑肺(呼吸と関係)・脾(体質と痰の生成)
主な邪気風邪、風熱、痰熱、陰虚
治療の原則外邪を除く、肺を潤す、痰を除く、体力を補う
体質との関係小児や虚弱体質に多い

百日咳の食養生は、東洋医学の観点から、身体のバランスを取り戻し、回復を早めるためにとても大切です。特に肺の機能を強化し、乾燥や痰を取り除くことが中心になります。以下に要点をまとめますね:


🌿 百日咳の食養生の要点

1. 肺を潤す食材(潤肺止咳)
百日咳の症状が乾いた咳や痰が少ない場合、肺を潤す食材を積極的に摂取することが大切です。

  • :潤肺、清熱、咳を鎮める。特に生の梨はおすすめ。
  • 白きくらげ:肺の乾燥を癒し、痰を取り除く。
  • 百合根:潤肺、鎮咳、安眠効果もあり、特に夜間の咳に有効。
  • 蜂蜜:温かいお湯で摂取し、潤肺、喉を守る効果がある。
  • 桑の葉(桑葚):咳を抑える効果があり、痰を出しやすくする。

2. 痰を取り除く食材(化痰止咳)
長引く咳や痰が多い場合、痰を取り除く食材が有効です。

  • 蓮根(レンコン):痰を取り除き、咳を和らげる。加熱してスープや煮物にすると良い。
  • 大根:痰を軽減し、呼吸器系の健康を助ける。特に大根の汁は有名。
  • 生姜:温めて気を巡らせ、痰を解消。消化を助ける働きも。
  • 赤小豆:痰の原因となる湿気を取り除き、体をスッキリさせる。

3. 肺を守る食材(補肺養陰)
慢性化している場合や、肺の陰虚が心配な場合は、肺を補い、養陰する食材を摂ることが大切です。

  • 黒ごま:肺を補い、咳を緩和する。煎じて摂取。
  • 沙参(サシン):肺陰を養い、乾燥による咳を軽減する。煎じて飲むことが多い。
  • マイタケしめじ:免疫力を高め、肺機能をサポートする。

4. 避けるべき食材

  • 辛すぎる食材(唐辛子など)は、体を熱して肺を傷つけ、咳を悪化させることがあるので避ける。
  • 冷たい食べ物(アイスクリーム、冷蔵庫で冷やした飲み物など)は、体を冷やし、肺の機能を低下させる可能性がある。

5. 食事のポイント

  • 温かくて消化しやすい料理を選ぶ。胃腸が弱っていることが多いため、消化が良いものを心掛ける。
  • 軽い食事:脂っこいものや重たい食べ物は控えめに。お粥やスープが適している。

🍲 おすすめの料理例

  • 梨と百合根のスープ:肺を潤し、咳を鎮める効果あり。
  • 蓮根と大根の煮物:痰を取り除き、咳を楽にする。
  • 大根の蜂蜜漬け:風邪の引き始めや乾いた咳に効果的。

百日咳の回復には、食養生を通じて体の内側から整えることが大事です。食事に気を使いながら、安静を心がけて治療を進めていくことが回復への近道ですよ。

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