3、内耳(ないじ):音波を電気信号に変換して脳に伝える
聴覚を担当する蝸牛(かぎゅう)と平衡感覚(バランス)を司る前庭(半規管など)から
できています。迷路とも呼びます。
蝸牛にはリンパ液が入っていて、耳小骨の振動でリンパ液が揺れます。
その揺れを感覚細胞(有毛細胞)がとらえて、電気信号に変え、蝸牛神経を通って
大脳に伝えられ、音を識別します。
内耳は聴覚だけでは無く、バランスも司っています。
半規管は回転運動を感知し、この信号は前庭神経に伝わります。
また、前庭神経自体が傷害されても、平衡傷害をきたします。
外耳、中耳・・・・(伝音系)音を振動としてキャッチし、それを伝える働きをします。
内耳 ・・・・・・(感音系)振動を電気信号に変換させる働きがあり、
それを神経、脳へと伝え音として感知・認識します。
中医学的、耳と臓腑・経絡との関係
1、耳と腎
腎が耳を司ると記載されています。
腎気は耳に通ずる、耳の働きが正常であれば、則ち五音を聞く。
腎精が虚弱なら、耳を養うことが出来ないので、耳鳴り、難聴などになり易いです。
2、耳と心
心が神明を司り、耳が聴力を司り、心が耳の聴力をコントロールします。
また、心が血脈を司り、耳は宗脈が集まるところで、
耳は心血の滋養によって機能が正常になります。
心の生理機能が失調していたら、例えば心血虚、心腎不交mの場合は
耳鳴り、難聴、めまい、中耳炎などになります。
耳と機能と構造 その3に続きます。