寅時(3時〜5時)は肺の時間
①百脈を朝ずる(肺朝百脈)
この時間帯で浅い睡眠に入り、静から動に転換します。陰陽気血の需要が増え
この時肺は丑時に肝で浄化されたきれいな血液をもらい、子時に生まれ
丑時に育った陽気を成長させます。
子時から寅時(23時〜5時)まで寝れば朝起きる時、顔の血色が良くなります。
眠りと中医の安神方剤
睡覚先睡心 睡眠はまず心の落ち着き、すなわち穏やかな状態を求めるべき
心は神明(精神、意識、思考)を主り、睡眠はまず心(神)を鎮めるのです。
安神方剤は(神)の神明を安定させ、寝る前に飲めば睡覚先睡心出来ます。
古代中国には仙方(素晴らしく良く効くという幻の処方)を探すより
睡方(睡眠を良くする処方を探す方が先決)という名句もあります。
心血虚による症状
心は精神・意識・思考を司っています。
また気血などのエネルギーが心神活動の基礎となります。
心血虚になると、脳に気血などの提供が出来なくなり、物忘れ、人の話を理解できない、
眠りが浅い、不眠、健忘、焦燥、不安という症状を引き起こします。
脾気虚による症状
脾は主に2つの作用があり、1つは食べ物を消化吸収し、気血などのエネルギーを生成し
それを全身に運ぶことであり、もう1つは血液の分布を管理する事です。
脾の働きが停滞すると、脾気虚の状態になり、消化不良や全身の疲労感を招いたり、
皮下出血や生理不順といった症状が現れたりします。
心脾両虚とは
血を全身に巡らせる働きを持つ心と、消化吸収をつかさどり、
気・血を生成する脾の両方が虚弱になった状態を表します。
ストレスや思い悩み、考え過ぎなどで脳に過度な負担がかかると、心と脾に影響して
機能が低下し、心血虚、肺気虚の症状が同時に現れることが多くなります。
正しく睡眠をとって不調が出ない様、しっかりと養生しましょう。
お悩みの症状を確実に改善させる為に漢方薬を使い健康をサポート致します。